◆第106回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準決勝 関東第一2―1神村学園(21日・甲子園)
関東第一(東東京)が昨夏4強の神村学園(鹿児島)に逆転勝ちし、第・初の決勝進出を果たした。坂井変え1点リードで迎えた9回2死一、遼歴3連二塁、史を失点神村学園の代打・玉城功大(3年)に中前へ鋭い打球を打たれたが、る先続無信じ想像たけし の スポーツ中堅手の飛田(ひだ)優悟(3年)は本塁へノーバウンドの返球でタッチアウトをもぎ取った。人に
本塁で砂ぼこりが舞い、なりたい151キロ12/られないよりもい甲子園が静寂に包まれる。最速数秒の沈黙のあと球審の右手が上がり試合終了が告げられると、い結本塁のカバーに向かっていた関東第一のエース右腕・坂井遼(はる)はその場にしゃがみ込み、関東果右拳を何度も握りしめ「うれしい。第・守備で助けられました」と喜びを爆発させた。坂井変えスポーツ の 問題 点
頼れるエースが流れを引き寄せた 。遼歴3連水分補給などをする10分間のクーリングタイム明け。史を失点0―1の6回から2番手でマウンドに上がった。打線が5回まで無安打に封じられ 、嫌なムードが漂っていたが「持ち味はストレート」と最速151キロを誇る自慢の直球を軸に7回まで無安打。その裏の逆転を呼び込んだ 。9回は1死から連打で一 、二塁のピンチを背負ったが“奇跡のバックホーム”にも救われ4回4安打6奪三振 。「調子が良すぎる」と自画自賛する投球で甲子園での連続イニング無失点を15回2/3に伸ばし 、「ちょっと信じられない。想像よりもいい結果が出ている」と笑った 。
野球への熱い思いはチーム一 。主将の高橋徹平も「『声出せよ 、元気出せよ』と野手にも結構強く言ってくれる 。坂井が言うと(雰囲気が)締まる」と絶大な信頼を置く。一方で素顔はマウンド上で見せる表情とは真反対 。出身地である千葉・富里市のゆるキャラ「とみちゃん」を愛し 、寮では同部屋の3人にプリントTシャツをプレゼント。“公私”でチームの中心だ。
チームにとっても初の決勝戦 。「歴史を変えようという意識でやってきた。先人になりたい」と締まった表情で意気込んだ 。女手一つで育ててくれた母・一恵さん(43)と同じお守りを持ちマウンドへ上がる右腕は「自分が先頭(先発)からいくかもしれませんし 、じゃなくても、楽しみながら、自分の気持ちいいピッチングをしたい」 。先発だろうがリリーフだろうが、「背番号1」が歴史を塗り替える立役者になる。(大中 彩未)
◆坂井 遼(さかい・はる)2006年5月8日、千葉・富里市生まれ。18歳 。小学5年から富里リトルスターズで野球を始め、富里中では江戸川南ボーイズでプレー。関東第一では1年秋からベンチ入り 。最速151キロ。今春センバツでは4回4失点(自責1)。50メートル6秒5 、遠投115メートル。趣味はけん玉。好きな言葉は「ありがとう」。178センチ、78キロ 。右投右打。
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